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「浸水対策ナビ」マガジン
防水板の寿命を延ばす保管のコツとメンテナンスの目安
「浸水対策ナビ」マガジン【No.22】
防水板は、いざというときに使うものだからこそ、できるだけ長持ちさせたいもの。ところが、あまり使っていなくても保管の仕方によって寿命が縮んでしまうことをご存じでしょうか。防水板の正しい保管のコツとメンテナンスの目安を知って、いつやってくるかわからない浸水災害に万全の備えをしておきましょう。

止水ゴムの劣化が防水板の寿命を縮める


防水板の“止水の要”はズバリ「止水ゴム」です。水道のゴムパッキンが古くなると、蛇口から水が漏れてくることがあるように、ゴムは密閉に欠かせない重要な素材です。防水板の多くではサイドレール面や下部レール面に止水ゴムが取り付けられています。
金属に比べ弾性に優れ、密閉を助けるゴムですが、耐久性の面では金属製のパネルより早く劣化が進みます。

【ゴムの劣化原因】

■温度

ゴムは温度の影響を受けやすい素材の一つです。高温では軟化や粘着性が生じやすく、低温では硬化が起きやすく次第に弾性がなくなります。

■紫外線

紫外線とゴムが化学反応を起こすことによって、ゴムの分子構造が変化し、亀裂が発生したり、粘着性が生じたりすることがあります。

■油・溶剤・ガソリン

油・溶剤・ガソリンなどは、ゴムを膨潤させるため、サイズや性質が変化し、密閉性が失われてしまいます。

【保管状況や取り扱いによるゴム劣化事例】

 外部環境によるゴム劣化のほか、防水板の保管状況も、止水性能に大きな影響を及ぼします。

事例1:ゴム面を凸凹な床面に保管

グレーチングの上など、凹凸のある床にゴムが接するように保管することは、ゴムの変形につながるため厳禁です。また、平らな床でもゴムを下にして保管するとゴムの弾性が失われ止水性能が低下してしまいます。

事例2:摩擦による劣化

パネルを運搬・セットする時にパネルを引きずると、止水ゴム部分やジョイント部、サイドカバーが摩擦によって剥がれてしまい、製品本来の止水性能を発揮できなくなります。

防水板の寿命を延ばす保管方法〈5つのポイント〉

防水板の寿命を延ばすためには、ゴムの劣化原因を避けて保管することが必要です。具体的には次の5つのポイントを守った環境で保管してください。

● 直射日光が当たらないこと
● 雨ざらしにならないこと
● 屋内でも、できるだけ高温・低温になり過ぎないこと
● 止水ゴムが接触しないように保管すること
● パネルが転倒・荷崩れしない安定した場所に保管すること

 ※鈴木シャッターでは、パネル収納に適した純正のオプション品をご用意しております

止水ゴムは消耗品として定期的なメンテナンスを


適切な保管場所によって止水ゴムの寿命は延ばすことができます。ただし、防水板の止水ゴムは消耗品ですので、定期的に状態を確認し、定期的な交換をおすすめしています。

【メンテナンスの目安】

■目視で確認して、変形や損傷が認められたとき

このような状態の場合には止水性能が十分に発揮されません。

◎推奨:3年に1度の止水ゴム交換

鈴木シャッター製防水板のメンテナンスについてはこちら 〈pdf〉  >

鈴木シャッター製品の保管方法


鈴木シャッターの防水板の保管方法をご紹介します。専用の収納具をご用意していますので、ぜひご利用ください。

【オクダケ】
【アピアシャット】※オプション

防水板の設置は鈴木シャッターへご相談ください
株式会社鈴木シャッターでは、弊社スタッフが現場調査を行い、お客様にとってベストな浸水対策をご提案しています。長年にわたって防水板を自社で開発・製造・販売・施工しているほか、定期点検やメンテナンスなどのアフターフォローも充実しています。大切な資産を浸水被害から守るためにも、まずはお気軽にご相談ください。

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