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「浸水対策ナビ」マガジン
いざというとき、その「防水板」は設置できますか?
【事例】東京都・杉並区役所様
「浸水対策ナビ」マガジン【No.20】
浸水被害に備えて「防水板」を用意しているが、古い防水板は重量があり簡単に運び出せない。あるいはいざというときに使い方が分からず迅速な対応ができなかった、というケースは少なくありません。
今回は駐車場入口改修工事に伴い、鈴木シャッターの防水板を導入された杉並区役所様の事例について、当社の担当者が導入の経緯やポイントをご説明します。

<概要>
・導入先:杉並区役所様
・所在地:東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
・設置場所:杉並区役所 地下駐車場スロープ入口
・設置場所周辺の浸水リスク:0.1m未満(出典:杉並区水害ハザードマップ)
・導入製品:脱着式防水板「アピアシャット」

区民の安全な暮らしを守るため、水害対策を強化


―杉並区はどんな立地環境にありますか。
東京23区の最西部にあたる杉並区は、閑静な住宅街が広がり、活気のある商店街も多く、住み心地の良い地域として知られています。妙正寺川、善福寺川、神田川と3つの川が流れ、ふだんは自然にも恵まれ穏やかな環境ですが、2005年(平成17)年9月4日、台風14号の影響で区内は大きな水害に見舞われました。

―防水板アピアシャットの導入にはどういった経緯があったのでしょうか。
区役所は被災時に災害対策本部が置かれ、司令塔機能を担う場所。区民の安全な暮らしを守るためには、まず庁舎自体の安全確保が重要です。本庁舎の地下駐車場は地上からスロープで下って入庫するため、万が一の浸水に備えて、防水板を装備していました。この度、本庁舎地下駐車場入口改修工事に伴って新しい防水板に付け替えるとのことで、他社製も含めて検討されていた中、工事請負者との協議により、鈴木シャッターの「アピアシャット」をご採用いただきました。

オーダーメイドで実現する使い勝手と確かな止水性能


―アピアガード「アピアシャット」を選ばれた理由は何だと思いますか。
実は当初、設置の手軽さを重視して簡易脱着タイプの防水板「オクダケ」を検討されていましたが、区の防災拠点としては最高ランク*1の止水性能を備えたいとの判断で、高止水性能の防水板を探されていました。その結果、1時間あたりの漏水量わずか約1リットル*2の脱着タイプ防水板「アピアシャット」のご採用となりました。止水性能は国内トップレベルですが、設置は簡単なので、お客様にぴったりの製品だったと思います。

*1:Ws-6 相当(三方枠タイプ)。止水性能はJISA4716 の漏水量等級(Ws)に準拠して表記していますが、このJIS 規格はシャッターや扉などの建具型の浸水防止用設備に関する規格であるため、漏水量等級は“Ws-○相当”と表記しています。社内試験値です。保障値ではありません。
*2:開口幅2,000mm、水位500mm の場合

・防水板の止水性能基準についてはこちら(浸水対策ナビマガジン No.15)→

敷地を塀で囲い、開口部に3連装にしたアピアガード「アピアシャット」を設置。

―オーダーメイドで工夫した点はありますか。
駐車場の開口部の幅に合わせると、2連装の設計にもできましたが、1枚の防水板の重量を軽くするために3連装としました。これにより防水板1枚の重さは、女性一人で持ち運べる重さの目安*3である20kgを下回る軽量化を実現しています。
また、「アピアシャット」で最も高い止水性能が得られる三方枠タイプとし、設置の操作ハンドルは敷地の内側から締められる内部側ハンドルにしました。こうした仕様も条件に合わせて選べることが当社商品の魅力です。

*3:労働基準法参照。満18歳以上の女性の場合。

納期の要望にきめ細かく対応できる一貫生産体制


―鈴木シャッターに決定されたポイントは何だと思いますか。
柔軟な納期対応ができたことでした。工事日は区役所が閉所している日に限定されているため、短期間で設置工事を行う必要があります。また、こうした計画の場合、複数の会社が工事に入るため、各工程のスケジュール調整が納期を確実にするポイントとなります。ご相談いただいた段階で納期をお約束できたことも当社の強みだと思います。

設置時は内側からハンドルを締め、建物地下2階の駐車場へのスロープへの浸水を防ぐ。

―納期対応が確実にできた理由とは。
やはり国内の自社工場で一貫生産体制を実現していることです。工事期間の調整だけではありません。防水板は開口部の幅に合わせたオーダーメイドになるため、設計から生産までも含め一括した工程管理が必要になります。特に杉並区役所様の場合は、近隣住宅や駐車場利用者の方々への配慮から、あらかじめ決められた工事日は厳守しなければなりません。鈴木シャッターの場合は、開発から販売、生産、工事まですべて自社で行っているため、突発的なトラブルや、業者同士の細かな調整にも柔軟に対応が可能です。

・鈴木シャッターのオーダーメイド、生産体制ついてはこちら (浸水対策ナビマガジンNo.18)→
(浸水対策ナビマガジンNo.19)→

軽量で、設置しやすい防水板が大きな安心を支える


―最後に「防水板」の取り扱いなどについて伝えたいことは。
今回の納入にあたり重視したことの一つに、防水板の収納場所があります。できる限り設置場所に近く、目につきやすく、かつ場所を取らない壁掛け式を採用していただきました。また、危険を感じた際に速やかに設置いただけるよう、ご要望により年に1度の建物検査の際に当社も立ち会い、防水板の設置訓練をさせていただくことにしました。訓練を定期的に行えるのも防水板が軽量で設置が簡単だからこそ。防水板の設置だけでなく、その後のサポートまで安心してご相談いただければと思います。

設置方法について担当者が説明する様子

・お客様の設置事例についてはこちらもご覧ください (浸水対策ナビマガジンNo.14)→


防水板のご相談は鈴木シャッターへお寄せください。
鈴木シャッターは安心安全にかかわる防災商品をお届けするメーカーとして、
お客様のニーズにお応えする商品を市場に送り出すことを使命と考えています。

まずはお客様の浸水対策へのご不安やご要望をお聞かせください。
詳しいお話をお伺いし、ベストな浸水対策をご提案するとともに、
お客様の声を生かして防水商品のラインアップをさらに充実させてまいります。

商品や記事についてのお問い合わせ、防水板に関するご相談は、
こちらよりお寄せください。

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